手作業からの脱却。180個/分を正確に流す自動ラインへ

茎わかめを包装・検査する生産ラインにおいて、3つの製造ラインを合流させる制御を担当しました。

もともとはラインがなく、人の手で製品を仕分けていましたが、処理スピードの限界や人手不足の課題がありました。

そこで、X線検査や金属検査を経た各ラインの製品を、自動で箱詰め工程へ搬送できるよう制御を設計。毎分180個が流れる高速ラインでも製品が重ならずスムーズに流れるよう、正確な合流制御を実現しました。

本線はセンサーで位置を検知し、他ラインは搬送タイミングから位置を推定して排出。スピードを落とすことなく、3ラインの製品を正確に合流させる仕組みを構築しました。

ウエイトチェッカーとの連携トラブルを解決

最も苦労したのは、ウエイトチェッカーとの連携です。

USB経由で測定データを保存する仕様でしたが、トリガー信号を送っても保存されなかったり、重複記録が発生したりと不具合が多発。原因を徹底的に検証した結果、他社製機器の不具合を突き止めました。

また、ラインスピードが速いため、揺れが止まらず計量値が安定しないという課題にも直面。信号条件の調整を重ねることで、安定した検出と正確な記録の両立に成功しました。

高速合流ラインでも安定稼働を実現

他社設備との信号接続や同期調整に苦労しながらも、最終的にはスムーズな連携を実現。

複数ラインの合流制御と他社機器の統合を両立させ、高速ラインでも安定稼働を維持することができました。

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